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macOSの「当たり前」が実は間違ってた:設定の見直しで快適さが変わる

「Terminal開けば速くなる」はただの都市伝説

「macが遅いならTerminalでコマンド打てば解決する」って、2010年代のMac系YouTuberが言ってた気がするんだけど、それ今でも通用するの? 正直に言うと、ほぼ通じてないよ。macOS Sequoia以降はOSがメモリ管理を勝手に最適化するようになっていて、手動でpurgeコマンドを打つ必要はほぼない。

むしろ打つと「こいつmac初心者やな」って思われるレベル。わりと本当の話なので、安心してTerminalを閉じていい。

それでも、Terminal高速化説の根底にある「macOSはリソースを無駄遣いしてる」という感覚自体は、一部当たってる。でも解決策はTerminalじゃなくて、設定画面のほうなんだ。ここが一番勘違いされているポイントなので、まずここで呼吸を整えてほしい。というわけで本題です。macOSの「当たり前」を1つずつ崩していこう。

管理人の小職さん

そういえば昔、Terminalに「purge」と打ち込んでメモリ解放してたんだよね。
あれ、結局のところ何の意味もなかったってこと?

意味はゼロに近い。purgeは開発者向けのデバッグ用コマンドで、一般ユーザーが日常で打っても、次の瞬間にOSがまた勝手にメモリを使い始める。体感で「軽くなった」は、たいてい待機中のプレフィックスのせいだよ。ちなみに、Terminalを起動しただけで軽くなった気がする、という人も多いけど、それも心理効果のほうが大きい。

なるほど。じゃあTerminalは心置きなく閉じていいんだね。
それで、Macの「重い」って結局何が原因なんだろう?

ロボ小職

原因の上位は、ストレージの空き不足、起動時に入る拡張機能、それからサードパーティ製の「調整ツール」だよ。特に3つ目は逆効果になりがちなので、後で詳しく説明する。まずはSSD周りの都市伝説から片付けよう。

SSDのTRIMは無効化したほうがいいという「逆説」

Windows界隈では「SSDのTRIMを無効化すれば寿命が延びる」って話がある。物理的な書き込み回数を減らせるから、SSDの寿命には確かに寄与する、という理屈だ。だからmacOSでもTRIMを無効化したら、うちのMacのSSDも長持ちするんじゃね?って発想になるのも分かる。頭の中の流れとしては、悪くない。

でも待って。Apple純正SSDはコントローラーがTRIMを自動処理するように設計されてる。ユーザーが手で無効化すると、むしろ断片化が進んで速度低下する可能性すらある。つまり逆効果なんだ。2015年頃のSSDコントローラーが未成熟だった時代の情報を、そのまま今に持ち込むとこういうことになる。

ちなみに、macOS側でTRIMを有効化するコマンド(csrutil や trimforce)を打った後に再起動すると、警告ダイアログが出る。「これでSSDが死んだら責任取れないよ」とOS側が明示的に伝えてくるわけだ。素直にキャンセルしておけばいい。TRIMは自動で任せるのが、いまのところ一番まともな選択ではないだろうか。

重要なのは、古い知見を疑う習慣だよ。ネット記事の多くは10年前の情報をリサイクルしているので、日付を見る癖をつけたい。macOSのバージョンが何であるかを確認するのは、実は基本の作業なんだ。

管理人の小職さん

TRIMは有効のままでいいと。わかった。
あと「ローカライズ消せば20GB節約できる」って聞いたんだけど、それはどうなんだろう?

これは半分ウソだよ。実際にファイルは消えるので、数字としては本当になる。日本語関連の辞書データやサンプルファイルは、それなりに重い。だから「20GB空く」は事実として発生する。ただし、そのあとに何が起きるかを説明していない記事が多すぎる。

空くのはいいことなんだけど、何かデメリットがあるの?

ロボ小職

あるよ。日本語ファイル名をSpotlightで検索できなくなるんだ。日本語でファイルを探してる人、大勢いるはずだから、これは生活品質に直結する。「日本語でファイル探せないmacOS」は、車輪のついた車を車輪なしにしたようなもの。容量節約より、毎日の使い勝手のほうがよほど大事だ。

「ローカライズ消して容量節約」は罠

具体的には、システムが持っている言語ごとの辞書・翻訳データ・サンプル文を削除する作業になる。削除自体は再インストールで戻せるので、壊れる心配はない。でも、Spotlightの日本語インデックスが期待する辞書データが消えていると、検索結果が急に素真面目になる。「日本語で部分一致してたのに、完全一致しか出ない」という挙動の変化は、体感としてかなりのストレスになる。

そもそも、20GBのためにプロファイルを壊すという発想が、優先順位として変だ。Macのストレージが本当に足りないなら、写真や動画、Downloadsフォルダ、そしてローカルに残ったDockerイメージのほうが圧倒的に大きい。目立たないけれど、ここに数百GB眠ってることも珍しくない。

ちなみに、空き容量は「常に20%以上ある」状態を保つのが理想だよ。SSDは空き容量が少ないと書き込み集中が起きやすく、性能も落ちる。容量を削ってまで何かを守るより、容量を空けておくほうが、結果的に機械の寿命に合うんだ。

結局のところ、ローカライズ削除は「数字だけ見て喜ぶ施策」の典型例だ。効果は確実に、デメリットは薄ぼんやりと書かれる。そういう記事に手を出して後悔しないよう、まずは目的を整理しておきたい。あなたが本当に困ってるのは、容量不足なのか、それとも待ち時間なのか、ここを取り違えると何をしても楽にならない。

SIP無効化は「最新macOSではほぼ不要」

「macの速度改善=SIP無効化」って、2018年頃のmacOS High Sierra界隈では常識だった。SIP(システム保護保護域)を切ればOSの書き換えが許可されるので、OS本体を改造したほうが当然速くなる、というロジックだ。当時は、改造macOSを配布するコミュニティも実際にあって、それなりに説得力があった。

ところが、macOS Sequoia以降は事情が変わった。SIPを無効化しても速度改善のほとんどが体感0だし、OS自体がすでに有効でも十分に最適化されてる。Apple Siliconに移行したことで、カーネルレベルの最適化はベアメタル前提で設計されているので、ユーザー側で切り刻む余地が残っていないんだ。

それどころか、SIP無効化によるセキュリティリスクの方が実害が大きい。macOSを標的とする攻撃者は実際に存在していて、SIPが切れている状態は「保護の最後の一線が外れている」のと同じだ。速度改善のためにセキュリティを差し出すのは、本末転倒という言葉がちょうどいい。必要なのは、リスクとリターンのバランスだよ。

もし作業上どうしてもSIPを切る必要があるなら、作業後には必ず戻すこと。戻す手順を忘れたまま使い続けるのが、いちばん危ない使い方になる。基本は有効のまま、という運用を選んでおけば、それで十分だ。

ログインアイテム整理は「最新macOSでは逆効果」説

「macが遅い→ログインアイテムを減らせ」って、MacBook Proを持ってれば誰でも1回はやったはずの話だ。旧macOSでは、起動時に全部並列で読み込まれていたので、数を減らすほどログインまでの時間が短くなった。だから「減らせば速い」という経験則が定着した。この経験則は、当時としては正しかった。

でもmacOS 13以降、OSがログイン時に必要なプロセスだけを優先的に起動するようになった。手動で整理しても、OSが後から勝手に最適化する。むしろ手動で無効化しすぎると、「Finder起動が遅い」「Spotlight検索が始まらない」って地味に困る。OS任せにして、余計なことをしないほうがいいんだ。

一度無効化した項目を元に戻すのは、案外面倒くさい。「あれ、あれどこにあったっけ」とリストを眺めてることになる。元に戻せるのだから無傷だ、と安心していいが、戻すまでの数日間は不便が続く。便利さの入れ替えで手間を増やすのは、割に合わないんじゃないかと思うんだよ。

じゃあ、何もしなくていいのかというと、そうでもない。ログインアイテムで本当に厄介なのは、同梱アプリではなく「勝手に入ってきた常駐ツール」だ。クラウドストレージ、クリーナー、スクリーンショット常駐、チラシみたいなタブブロッカー。こうしたものを見た目ではなく、目的で選んでほしい。目的が不明なものだけを外すのが、一番ミスのない整理法だ。

本当に効くmacOSの高速化はこの3つ

ここまでの話をまとめると、OSの内部仕組みに手を出す施策はほとんど効かない。効くのは、環境側の整備だ。具体的には次の3つになる。どれも特別な知識は要らないし、費用もゼロだ。一番効くのは、いちばん地味なほうだよ。

1つ目は、ストレージの空き容量を20%以上確保すること。さっきも書いたけど、SSDは空きが少ないと書き込みが集中して、読み書き速度も落ちる。 Finder の「このMacについて」→「ストレージ」を開けば、何がどれだけ使っているか一覧が出る。10GBしか空いてない状態で「重い」と感じてるなら、原因はもう出てるんだ。

2つ目は、起動時に動いているプロセスを見直すこと。Activity Monitorを開いて「CPU」タブの「% CPU」を降順に並べると、常時高負荷なプロセスがすぐ目につく。重要度の高い項目は、通知を切る・同期頻度を下げる、の2つでだいぶ軽くなる。ここが、いちばん見落とされがちなポイントだよ。

3つ目は、ブラウザの整理だ。Macの重さの過半数は、ChromeやSafariのタブと拡張機能が占めてることも多い。タブを20枚開いたまま1週間過ごしてると、メモリは確実に食われる。セッション保存系の拡張を入れて、開いてるタブを減らす。これは即効性が高い。もっとも確実な一手と言えるだろう。

さらに、macOS自体のアップデートも軽視されがちだけど、メモリ管理やバッテリー制御の改善は毎回入っている。大規模なアップデートを先延ばしにしてると、古い挙動のまま使い続けることになる。数か月放置しているなら、まずこれを片付けたほうがいいんじゃないだろうか。

サードパーティ製の「クリーナー」や「ブースター」は、基本的に手を出さないほうがいい。これらはスキャン結果を誇張してくることが多く、中には余計な常駐を足すものまである。無料だから使えばいい、という話ではなく、Macの管理においては「何もしない」が最善の一手になる場面が結構あるんだ。

ロボ小職が教えるmacOS高速化のまとめ

macOSの高速化で本当に効果があるのは、設定のトリックではなく「OSの設計思想そのもの」を理解することだ。macOSは「ユーザーが自分で最適化する」ことを前提にしてない。Appleは「買ったらそのまま使う」ことを想定している。だから、手を加えずに様子を見るほうが、結果的に速く動くんだ。

要するに、「自分でいじれば速くなる」という考え方そのものが、macOSの設計思想と矛盾してる。速度改善が目的なら、macOSではなくMacのスペックを上げるほうがコスパは良い。M3チップ載ったMacBook Airは、SIP無効化しても高速化できないレベルで最初から速い。ここを踏まえると、今日の結論は意外と少ないんだよ。

Terminalを閉じて、TRIMは自動処理に任せて、ローカライズを触らずに、SIPを有効のままにして、空き容量とタブだけ整える。以上だよ。都市伝説に手を出す時間がもったいないなら、まずはDownloadsフォルダから見てみて。そのほうが、きっと何倍も効くでないだろうか。 macの重さに悩むのは、これで最後にするってのはどうだろう?

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